雪・風害にご注意を!

2014-12-15

寒い毎日ですが、現在大型の寒気がやってきており、農作物の雪・風害に注意が必要です。農林水産省より注意点を喚起した内容が出ていますので、今日はそのお話を。

積雪及び寒害に伴う果樹等の被害防止に向けた技術指導の徹底

気象庁の予報によれば、12日夜から14日にかけて、冬型の気圧配置が強まり大雪が予想されています。また、気象庁発表の大雪に関する異常天候早期
警戒情報(平成26年12月11日発表)によると、12月16日以降から年内にかけて、北海道、東北、近畿の各日本海側、北陸、長野県北部・群馬県北
部、岐阜県山間部、山陰では、その周辺も含めて降雪量がかなり多くなることが見込まれています。
このため、作業者の安全確保に努めつつ、永年性作物である果樹及び園芸用施設・育苗用施設について、積雪及び寒害に対する被害を防止するため適切な対応が行われるよう、「農業技術の基本指針(平成26年改定)」(平成26年3月27日農林水産省ホームページ公表
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/kihyo03/gityo/g_kihon_sisin/sisin26.html
)を踏まえつつ、特に下記事項について迅速かつ適切な技術指導の徹底をお願いします。

【共通事項】
(1)降雪時は、
ア 見回りをする際には一人では行かない
イ すべりにくい靴を履く
ウ 倒壊の恐れのある施設には近づかない
エ ハウスの雪降ろし等を行う際には複数人で作業を行う
など、人命優先の対策に努める。
(2)最新の気象情報による積雪深がハウスの耐雪強度を大きく上回る場合は被覆資材を切断除去することで施設への積雪を防ぐ。

【育苗用施設】
降雪の多い地域にあっては、育苗用施設(特にパイプハウス)の積雪による破損や倒壊を防ぐため、以下の点を踏まえ、施設の保護に万全を期されたい。

(1)積雪により被害が予想される施設は、積雪前に施設のパイプを撤去する。 その際、アーチパイプのみの解体・撤去によっても、被害の軽減が期待できることに留意する。
(2)パイプの撤去が不可能な場合、積雪深がパイプハウスの肩部を超えると被害が多くなることから、作業の安全を確保した上で、除雪等を適宜実施する。

【果樹】
1 雪害対策
(1)事前準備
積雪の多い地域においては、早期のせん定、支柱等による枝の補強、果樹棚の補強等に努める。特に幼木や改植後まもない若木については、結束 して樹冠を縮める、支柱により接木部を補強する等の対応を講じる。積雪時の野そ被害を低減するため、樹幹へのプロテクター等の巻きつけ、忌避剤の塗布や散布、殺そ剤の投与等の対策に努める。
(2)降雪・積雪中の対策
安全が確保できる範囲で、樹園地を見回り、除雪を行う。雪に埋まった枝は沈下しないうちに可能な限り掘り起こす。掘り起こしが困難な場合、スコップで雪に切れ目を入れたり、樹冠下の雪踏みを行う。 園芸用施設を使用している場合は、施設内の温度を高め、積雪の自然落下を促進するほか、ハウスの屋根の補強材や支柱等を設置する。また、安全が確保できる範囲で、屋根の雪下ろしや施設周辺の除雪を行う。施設の破損、倒壊等が生じた場合には、安全に留意しつつ、早急に修復を行いハウス内の温度の確保に努める。
2 寒害対策
低温に弱いかんきつ類等の常緑果樹は、次の事項に留意する。
(1)寒害の恐れがある場合は、寒冷紗や不織布等で被覆し、樹体が直接寒風にさらされることや樹体の凍結を防ぐ。特に幼木や改植後まもない若木は寒さに弱いため、コモや不織布等で樹体を保護する等の防寒対策に努める。また、かん水が可能な場合は、土壌の過乾燥を防止するようにかん水を実施する。
(2)防風垣や防風網を設置している場合は、裾の部分を巻き上げ等を行い、冷気の停滞を防止する。また、敷わら栽培では、地表面での熱移動が妨げられるため、敷わらの全面被覆は避ける。
(3)今後、収穫・出荷期を迎える中晩柑等においては、異常低温が予想される前に収穫適期の果実を収穫する。また、寒害等によりヤケ、苦味、す上がり等の果皮・果肉障害が発生した場合には、出荷時に、これらの果実の混入防止に細心の注意をはらう。
(4)冬期に開花から結実を迎えるびわについては、通常の袋掛けの上にアルミ蒸着袋を重ね掛けする等、幼果の保温対策に努める。

【園芸用施設】
園芸用施設においては、(一社)日本施設園芸協会作成の「平成26年2月の大雪被害における施設園芸の被害要因と対策指針」
http://www.jgha.com/shiryou.html
を踏まえ、作業の安全確保と施設及び施設内作物の保護に万全を期されたい。

※「農業技術の基本指針」は以下のURLをご覧ください
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/kihyo03/gityo/g_kihon_sisin/sisin26.html

※お問い合わせ先
(作業時の安全確保)
農林水産省 生産局 農産部 技術普及課(担当:齊賀、江頭)
(03-6744-2111)
(育苗用施設)
農林水産省 生産局 農産部 穀物課(担当:坂田、富樫)
(03-3502-5965)
(果樹)
農林水産省 生産局 農産部 園芸作物課(担当:宮本、栗田)
(03-3502-5957)
(園芸用施設)
農林水産省 生産局 農産部 園芸作物課(担当:土佐、小林)
(03-3593-6496)

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